ヤコフ・デリスの繰り出す槍は鋭く、キリーの体のあちこちを浅く裂いていた。
 それは向こうにも言えることで、お互い決めの一手に至らないまま激しい攻防を繰り広げている。
 刃と刃がかみ合う耳障りな音が間断なく臨時の闘技場と化した王城の庭園に響き渡る。
 固唾を呑んで見守る観客が多いが、鈍感に空気も読まずに興奮しきりで声援を上げるものもいる。それが妙に浮いていて、真剣勝負に水を差すようだった。
 もちろん中央で戦う戦士達はそんな些細なことは気にも留めない。
 壮絶な剣戟はなおも続き、髪の先や皮膚の浅いところにとどまらず、ひどい惨状になるまでこの啼き合い、、、、が続くのかと思われた頃。
 ずいぶんと憔悴しているような、羽ばたきにいつもの元気がない鳥から手紙を受け取って、彼にしては珍しく、動揺を顔に現してしまう。
 アスランが現れシクが席を立ち、黒髪の少年もいない。
 歓声が、空を引き裂き皆の鼓膜を破らんばかりに響き渡った。
 キリー・クアンドラの勝利が決定した。
 すべてが終わっていた。



 シク、シク。どうして一言言ってくれないんだ。





15  告白






「強いな、あなたは」
「まあな」
 感心したように、対戦者のヤコフは人懐っこい笑みと賞賛の言葉をくれて、手を差し出してくる。
 当然すぎて感慨の抱きようもない。鼻を鳴らして、仕方が無く手を握り返してやった。一瞬で離して、さっさと踵を返す。
「どこにいくんだ、これから女王陛下からお言葉が・・・」
「いらね。お前良かったら代わりに聞いてけよ」
 このヤコフ以外とは、本当に記憶の端にも残らないほどつまらない「仕事」だった。
 こんなつまらない時間の所為でつぐみを護ってやれる時間をそがれたのだ。もう一秒だって居続けたいと思わなかった。
 と。
 ふと観客席にいるはずのない顔を見いだしてぎょっとした。ほんの末席。キリーの目は良い。見違えるわけもない。つぐみがいた。笑顔で手を叩いていたりする。
(セ、セッテの野郎・・・)
 他に疑いようのない諸悪の根源の、これこそ見失いようのない青色をざっと捜す。っていうかなんでツグミと一緒にいねえんだ!案の定すぐに見つかった。
「・・・・・・?」
 顔が、見えなかった。彼は頭を組んだ手に伏せている。キリーが優勝したこのタイミングに?
 いや、違う、あれは。どうにも。
「キリー・クアンドラ。国王の御前に出なさい。直接祝辞をいただけますよ」
 進行役に声高に指示されて、はっと我に返ったがもう遅い。逃げ遅れた。
 大勢の手前、これ以上事を荒立てるほど分別がないわけでもない。反吐を腹にため込みながら、跪かせられて、見事だったそなたの勇姿はうんたらかんたらの言葉を賜る。
 長い拷問を終えると、このあと優勝者をたたえる催しやらがあると告げられ、即座に私の功は主人の功、どうかその栄誉のすべては主人にこそお与えくださいとか忠臣っぽく並べ立てて逃げた。
 キリーだって密偵を任された、常は冷静な人間なのだ。このぐらいの演技は何のこともなくこなせる。
 まあいささか感情がこもってないと言われればそれまでだが。
「キリー、お疲れ」
「セッテ!てめえツグミを連れてきやがっ・・・まあいいそれは」
 庭を突っ切って人気のない回廊まで駆け抜け(登城後すぐに地理はあらかた把握しておいた)、捜すまでもなく目当ての男は自らやってきた。
「頼む、先に言うけどツグミには悟られずにいてくれ。今からツグミがきみを祝いに来る。そのまま身内で、きみを祝うパーティだ」
 身内でのところを強調する。パーティだ、の後は、嘲笑じみた笑いすら浮かべている。
 キリーだって笑い飛ばしたい。アホか。
 というかキリーは聞き逃しはしない。追求を重ねる。
「何の話だ」
「俺たちはその夜、カレイス家に向かう」
 眼光鋭くラシードを見据える。真意を探ろうとするが、この男相手にそれほどうまくいった試しはない。
「そこでおそらく、俺たちとツグミはお別れになる」
 罵りの文句を、呑み込むことが出来てキリーは自分を褒めてやりたくなった。
 表情までは繕いきれなかったのだろう。ラシードも張りつめていた顔を苦笑というには難しいほどゆがめて。
「お別れだ、キリー。護衛の任務は満了だ」
「・・・・・・どうする?」
 とたん、黒に近い茶の瞳に宿る熱が冷えていった。はじめて見るキリー・クアンドラだった。
 自己を殺す仕事人の目をしている。時々自分も同じ目をすることを、ラシードは知っている。
「それからは王都を離れて保護をすることになった。どうやら危険が多いらしくて、早く隠した方が良いんだ。安全な処方で彼女の呪術の解析、もとの世界に戻してあげる方法を探す。早いうちに。俺たちは術師の方の調査」
 ラシードは淡々と告げて、あえて満足感をにじませて続ける。
「キリーのおかげで、内部に入り込める。俺たちは、少なくともキリーはカレイスの主に目通りが叶うだろう」
 護衛が必要になったと言っている。今後の展開に身の危険を覚えるのは当然のことで、他国人でありこの国での影響を受けないキリーは臨時の護衛としては魅力に映るだろう。
 クォ人であれば、どこの誰のスパイかという心配が多い。万が一の際、他国人なら始末も楽だということだ。
「キリーなら死にはしないだろう。俺と一緒に来い」
 そもそも依頼主はカレイス家と言うことになっているが、キリーの共犯者はこの男だった。
「てめえは死ぬかもな。わかったよ。ツグミの安全は保証できるんだろうな」
「キリーが側にいるほどではないかもだけど。大丈夫」
 冗談めかして返されたが笑ってやる優しさの持ち合わせはなかった。それはすべて、視線の先から駆け寄ってくる娘にとっておいてある。
「キリー!」
「・・・ふー、まったく余計なことしやがる・・・」
 花束を両手に抱えたつぐみは、必死に走って駆け寄ってきて、真っ先にキリーの胸に飛び込んだ。
 しばし、そのままじっとしがみついている。キリーが不審に思って肩を掴もうとすると、ぱっと顔を上げる。表情は明るい笑顔だ。
「おめでとウ!スゴイ、スゴイ!キリー、かったね!」
 にこにこと嬉しそうにされ、反射的にぎゅっと両腕に抱きしめて拘束した。苦しそうに抗議の声を上げるが無視して抱きしめ続ける。
「はな!おはな、つぶれる、だめ!」
 何か泣きそうに声を詰まらせるので仕方が無く離してやった。花なんか知ったことかと思うのだが。
「ハイ、キリー!おいわい、わたし、ラシード、えらんだのよ」
「・・・・・・」
「え、そこで俺に殺意の眼差しが飛ぶのか」
 差し出された花束から、視線をラシードに移し凄みを利かせて睨み付ける。また俺のいない間にツグミを連れ回してこんなくだらないことを。と思ったのだが。
「・・・おまえ、怪我してるのか、どうした?」
「ころんだノ」
 気がついて問うと、違和感を覚えるぐらい、即座につぐみは笑って答えた。あらかじめ用意していたような反応の早さだった。
 腕の細かな傷はひっかいたような痕で、転んで出来る擦り傷とは明らかに異なるのだが。
 隠そうとするのはいかにもつぐみらしいが、面白くないのも当然で、キリーはつぐみを再び腕に抱えた。
「き、キリー!」
「花なんて良いから、祝いってんなら口づけのひとつでもないのか」
 つぐみは真っ赤になってキリーの頬をぎゅうっと引っ張る。かわいらしい抵抗だ。
 もうしばらくキリーはつぐみを放してやらないことにした。
 ラシードも邪魔するのはやめて、つぐみの手から花束を取ってあげた。
 少女はばたばたとひとしきり暴れた後、両てのひらをいっぱいに伸ばしてキリーの首に回してしがみつく。
 怖い思いをきっとしていただろう。
 キリーにもいずれ話さなければいけないけど、事情を知っているのは一部だけだ。








 ノースゼネ・カーロは王城でつぐみに接触し、それでひどく気が動転してしまった姿を付き添いを約束していた騎士が見つけて保護した。彼が気づいたときスクリーンしか側におらず、つぐみは一人きりだった。
 衛兵づてに伝言を受け取ったシクが、あらかじめ考えていたところにアスランの提案が重なる。
 ラシードの考えが決まる。
 呪術媒介の護送は無事終了だ。この件は次の段階に移る。



 つぐみはシクの住居で保護されることになった。もう、夜露に体を冷やすことも暗い森の中でザグルに襲われることもなくなるだろう。







 どうやら本気で「パーティ」とやらは催されるつもりだったらしい。もちろん王城で招かれるはずだったそれに比べるとずいぶん気楽だろうが、それでも寒気が走る。
 主役が断固として拒否したので、ラシードの言う「身内」が同じ宿屋に集まって今後の話をまとめる会になった。
 これから違うところに行って、キリーやラシードとは仕事を終えたのでお別れだと告げられ理解したとき、つぐみは驚くほど冷静だった。
 解っていたという顔をして。ただハイ、と頷いた。
 けれど集まりには顔を出さず、自分に当たられた部屋にこもってしまった。
 シク達が連れていた、年少の子供達も同じ様子で、ろくに挨拶もない。別に望んでもないが。
「すみません。うちの子達も少し、ショックを受けているようで・・・仲良くしていた子が、二人一度に出て行ってしまっていて」
 キリーは初めての対面になる、シクと名乗った銀髪の女性は穏やかにそう告げた。
 心配する口ぶりだが深刻さはない。子供の気丈さを信頼しているようだ。
 ラシードと協力して国内の治安維持、不穏な勢力をいち早く察知し対処しているという。
 王都からはだいぶ離れているが、その、田舎にひっそりとある本拠で今後つぐみを保護していくと言うことになったらしい。
「キリーさん。ウォッツの方?」
 呼びかけられて、思わずにらみ返してしまった。彼女は笑顔を揺らさずに、ただ呼びかけただけというように。
「ツグミと、ずっと一緒にいたということですから、あなたも寂しくなりますね」
 柔らかな、脳天気にさえ思える笑顔を浮かべる顔面を、ぶん殴りたい衝動に駆られた。
 実行に移さずすんだのは、この女が外と内がまるで違う内包物で構成されていると気づいたからだ。
(やっべ、こいつ俺より強くねえ?)
 認めたくない思考に舌打ちする。
「お仕事が終わったら、あなたもうちにおいでなさい。ツグミを迎えに」
 その申し出に虚をつかれて、ただでさえ挟めなかった口が乾いたように張り付いて、何とか。
「あいつは俺のもんじゃねえよ。もとの世界に帰るんだろうが」
「ですから、まだうちにいたら。あなたを待っていたら」
(・・・・・・女狐)
 キリーは内心でそっと命名する。敵に回したくない。




 ラシードと二人、カレイス家に赴くため陽が落ちた頃に宿を出た。外はもう暗く、瞬く星が見えた。
 この城下に大祭決勝の結果が広まるのは明日以降になるだろう。
「ぴいっ」
 吐く息が白く色づいているのに驚きながら、背後から響く鳥の声に振り返る。スクリーンの姿はない。いつもラシードの声が届くところに待機しているのが常だが。
 先ほどのものとは一回りちいさな花束を抱えたつぐみが、宿の戸を開けて駆けてきていた。
「キリー、ラシード、まって」
 待てと言うのならいくらでも。そんな心境に苦笑を浮かべて小柄な少女を見守る。
「コレ、もらって」
 先ほどの花はキリーに上げたからか、心持ちラシードへ向けて差し出す。
 例の、いびつな、何の調和も感じられないちぐはぐな花束だ。
「・・・ツグミにあげたんだけどな。要らない?」
 少し眉尻を下げてラシードが尋ねる。つぐみは勢いよく首を横に振って。
「わたし、もらった。うれしい。うれしいをもらっタノ。えエト、わかる?だからネ、こんどはあげル」
「・・・なんとなくわかる」
「ちっともわかんねえよ」
 キリーはにべもなく告げるが、ラシードは微笑んでちいさな手から花束を受け取った。
 ばらばらの花が、白い花に囲まれて、やっと何となく収まっている。
「うん、嬉しいな」
 ラシードの感想に、つぐみこそ嬉しそうに笑った。
 そして、一歩二歩と後退して距離を取ると、ぺこりと頭を下げる。深く、長い時間。
 顔を上げる。少しだけむりやり感のある、笑顔を浮かべて。
「ありがとうございました。たくさん、たくさん、助けてもらエタ。うれしかったデス。ホントウに、あえてうれしかった、」
 はあっと、息を大きく吐き出して、それが白い軌跡になって漂う。
「わたし、空知そらちつぐみです。わすれナイ。わすれナイでね」
 台詞のすべてが終わる前に、ラシードが手を伸ばしてつぐみを抱きしめた。
 頬に手を添えて、そうっと、耳元で小さく呟く。
「俺の名前は群青です。六人兄妹の一番上で、名前を呼ばれてはいけない呪いにかかっています」
 教えてくれた。
(そうだったんだ)
 つぐみはいろいろ驚かされて、けれどおそらく最後だと思って遠慮無く身長差がありすぎるひとに抱きついた。
「呼んで、ツグミ。きみは呼んで良いんだ。俺しか聞いていない」
「・・・ぐんじょう」
 涙が出てきた。やっぱり呼ばなければ良かった。
 ラシードの名も良いけれど、呼んでしまうとこれほどぴったりな響きはなかった。
 もっと呼びたい。許されるならもっと呼ばせて欲しかった。
「群青」
「うん、ありがとう・・・」
「どけ」
 胸を締め付けるほどの抱擁を、低く凄みのある声で遮られ、つぐみはラシードと引きはがされた。あっという間に腕を取られ、顔を押さえられ、これは、と思って。
「だ、だめ!」
「そりゃだめだろ!いくら何でも!」
 つぐみのてのひらとラシードの両手に阻まれて、キリーは心底不満そうな顔をした。
「減るもんじゃねえだろうが」
「いや、減るよ!ツグミのは減るよ!」
 どんな理屈だ。つぐみのファーストキスを無事守ることが出来たと、顔面蒼白のままラシードはひどい動悸を押さえ込んでいた。
 もうこうなると自分とつぐみの別れの場面がぶち壊しでもどうでもいい。
「き、キリーそうイウの、ちがウ」
 恨みがましい目になって、つぐみが抗議する。
「何が違うんだよ」
「・・・ちがわナイ?」
「好きだって言ってやればいいのか?」
「(言ったーーーーーーー!)」
 さすがに空気を読んで叫びは呑み込んだが、そもそもムードも減ったくれもなかった。
 つぐみはきょとんと目を見開いている。ようやく伝わったことに満足したようで、キリーはそこで笑顔を浮かべた。
「お前が好きだよ。俺のものにしたいくらい」
「え、え、えと、あの、えっト?エエエエエエ?」
 湯気を上げそうなほど、みるみるつぐみの顔が真っ赤に染まる。
 ラシードはいたたまれなくなる。キリーの情緒のなさもそうだが、あれ?俺って退散した方が良いの?
「でもお前がいやならしねえよ。嫌がることはしねえ。護ってやるって言ったもんな」
 まだ真っ赤でまともに反応できないままのつぐみの手をそっと取って、自分へ引き寄せる。逆らわずに前に出たつぐみは、そのままキリーに抱きしめられた。
「俺は帰したくねえから。もし俺が用事を片付けてまだいるなら、さらっていくぜ。覚えておけよ」
「・・・エ、え、サラッ・・・?」
「迎えに行くっていってんの」
 その単語でようやく、つぐみの目がはっと澄み渡る。
 さよなら、と言われてしまうよりずっとせつない。ここにいてもいいと言ってくれる。
 ずるい、そんなのってひどかった。せっかく。
「い、いらナイ!かえるの、かえるっ」
「じゃあ気が変わったらな」
「かわらナイっ」
 かたくなに言いつのる。そうかよ、と耳元で告げられたキリーの声は低かった。身をすくめてしまう。
(怒らせてしまった?)
 けれど、抱き寄せる腕にいっそうの力がこもって。
「俺の名前はキリー・クアンドラだ。呼びたくなったらいつでも呼びな。ソラチツグミの望むように、お前を愛してやろう」
「・・・・・・!!!」
 低く囁かれて、頭がぐらぐらと沸騰するように揺れた。
 愛してやる。あいしてくれる、と言う。訳が分からなくなって涙がまた溢れてくる。
「・・・そこで泣くのかよ」
 キリーの欲しかった反応ではないみたい。ごめんなさい。
(ごめんなさい、私、きっと違うよ)
 愛してやると、言ってもらうような子じゃないよ。解っているもの。
 それでも胸がいっぱいになって、涙が止まらなかった。嬉しいのかどうかも判断できない。
 だから待ってるとも、ありがとうとも言えずに、その言葉だけ大切に胸にしまっておこうと思う。
「キリー、じゃ・・・」
 体を離して、少しばかり気まずい。
 生まれて初めて好きだと言われてしまった。いけないことだと思っていても、ドキドキしない方がどうかしているし、キリーに好きになってもらえて嬉しくないなんて事はない。
 同じ世界に生まれていたら、良かった。ほんとうに。
 そうしたらもっと、ようやく教えてくれた、優しいお兄さんの名前を、内緒話みたいにすればたくさん呼べる機会に恵まれたかも。
 今はそういう風に思えないけど、強くて少しいじわるな女性と、苦悩しながらの危険な恋に落ちることもあったかも。
 私の側にいて。ずっと一緒にいてと、相手を困らせるぐらいのわがままを言えたかも。今も、・・・あのときも。
 早足で二人から離れて、宿の戸を再び引く前に振り返る。
「だいすきよ、ホントウよ」
 まあ無理な話だろうけど、出来れば呟いた声が、二人に届かないことを祈った。
 さよなら。




 ばたんと閉めて、扉を背にずり落ちた。倒れるようにして。
 声だけは押し殺す。誰にも聞かせたくない。
 しゃくり上げすぎて息が出来なくなった。泣いて窒息死なんて本当にばかみたいな話だ。
 解っていたことでも、覚悟していろよと再三言われたことでも、出来ているわけがない。
 というかあらかじめの覚悟ってどうやればいいの。
 毎日毎日、一秒もあればじゅうぶん新しい好きが積もっていくのに。
 見えない針に体中を貫かれたみたい。抜けてくれないそれはからだのなかからつぐみのすべてをたたき壊していく。一度本当の意味で壊れてみれば、今の私が空知つぐみかどうか解るのにと思った。
 一晩中泣いたけど、壊れることなく生きている。
 朝日が昇れば、きちんと笑えるようになっていなければいけないの。
 























(2009.3.10)

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